西原理恵子

〜 オーソドックス/非オーソドックスなかえるの使用法 〜

「ちくろ幼稚園」

 「あにのちをつぐもの」と題した4コマ。かえるを使った悪戯の基本中の基本ですね。ただ、こんな悪戯は、マンガでしか見たことがないのも事実です(「へびが入っていた」なんていうのも含め)。「先生の机にかえるが入っていた」なんてシーンを実際に見かけた方はメールください。
 このシーンでは妹が兄に対して、よくあるパターンであれば、生徒が先生に対して行うことになるでしょうが、可愛い悪戯のレヴェルは、そのようなふだんの上下関係において下から上にという場合に限られると思いますね。そうでないと、深刻ないじめに見えてしまいます。
 このマンガの場合、兄は机の中のかえるについてはまったくショックを受けませんでしたが、この後、ランドセルに入り、弁当に入っていた時点で、かなりのショックを受けます。

(ヤングサンデーコミックス P122)

「それはちょっといやだ」

 自分の尻にできたイボが大増殖したイメージ図だそうな。
 (名前は「いぼがえる」だった。)
 こんなかえるの使われ方は、他になさそうですな。




 こちらは、西原氏考案のキャラクター「パンダがえる」だそうな。
 エキセントリックというかなんというか、いずれにしても、ぐちゃぐちゃな絵ですな。


(ロッキング・オン連載 扶桑社「できるかな」所収)