宗教戦争顛末記

訳者前書

 本書は、ヒルベルト沼から発見された、いわゆる「かえる文書」と呼ばれる一連の著作の中から、一部を翻訳したものである。
 原典は、全編中世かえる語によって書かれているため、内容については一部を補完し、また、意訳を行った。
 なお、訳文中、「ジャマエル」とあるのは、彼らが自身の種族を指す言葉であり、訳出困難であるため、そのまま音を表記している。
 その他、読者の理解をさまたげぬよう、一章ごとに訳注を付しているので、参照願いたい。

                 ハインリッヒ・カルボーン 1999.6.4

日本語版出版に寄せて

 本書「宗教戦争顛末記」は、ドイツにおいて急速に研究の進んだ「かえる語」の解読に関する輝かしい成果であり、出版されるやいなや、ドイツ国内で一大センセーションを巻き起こした話題の書である。
 今般、日本語版を出版できる運びとなったことは望外の喜びであり、日本における「かえる語」の研究に大きな発展をもたらすものと確信している。
 なお、日本語訳にはドイツ語版を基本としているが、箇所によっては原典を参照し、意訳を行っている。

                  日本語版訳者 池田 慶 1999.6.5





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